目次
- ウレタンマットレスとは
- ウレタンマットレスはダニ対策ができるが繁殖しないわけではない
- ウレタンマットレスがダニ対策になる理由
- 適切に手入れしなければダニやカビが繁殖
- ウレタンマットレスのダニ退治の方法
- 中材を取り出してカバーを洗う
- 布団乾燥機を使う
- ダニ退治スプレーを使う
- 専門業者に依頼する
- ウレタンマットレスのメリット
- 軽量で持ち運びしやすい
- 体にフィットし体圧分散できる
- 種類が豊富に揃っている
- ウレタンマットレスのデメリット
- 通気性が悪い場合がある
- 安価なものは耐久性に劣る場合がある
- 環境にあまり良くない
- ウレタンマットレスの寿命はいつ?買い替えるタイミング
- マットレスがへこんだまま元に戻らない
- カビが発生している
- 汗や皮脂等の臭いが取れない
- まとめ
良質な睡眠を求める上で、ダニ対策は避けて通れない問題です。特にアレルギーを持つ人や小さなお子さまがいる家庭では、ダニの存在が健康に影響を及ぼすため、効果的な対策が求められます。
多くの人々が「ダニ対策に有効」と聞いてウレタンマットレスに注目していますが、果たしてその効果はどの程度なのでしょうか?ウレタンマットレスのダニ対策効果や、その他の利点・欠点について明らかにしていきます。
ウレタンマットレスとは
ウレタンマットレスは、発泡させながら化学的に合成されたウレタンフォームで作られています。ウレタンフォームによるクッション性で体を支える構造で、体圧分散性が高く、体への負担が少ないマットレスが多く存在します。ダニが繁殖し難い特性があるため、衛生的にも優れていると考えられます。
ウレタンフォームのマットレスは安価なものや高価なもの、軽いものや高耐久のもの、かたい感触ややわらかい感触など多種多様な種類があり、ニーズに合ったものを選択することができます。
ウレタンマットレスはダニ対策ができるが繁殖しないわけではない
ウレタンマットレスはダニが繁殖し難い特性があるため、ダニ対策として有効でしょう。しかし、ウレタンマットレスでダニが全く発生しないわけではありません。適切な手入れを怠ると、ダニやカビが繁殖してしまうことがあります。
ウレタンマットレスがダニ対策になる理由
ダニが好んで繁殖するのは、湿気が多く、繊維が絡まっている綿や羊毛、羽毛といったエサになる天然素材がある環境です。しかし、ウレタンフォームは化学的に合成された素材であり、ダニのエサとならないことから、ダニ対策になると考えられています。
適切に手入れしなければダニやカビが繁殖
ダニが繁殖するのは湿気が多くエサがある環境です。マットレスの内部に湿気が溜まるとダニやカビが繁殖する可能性があります。
特に湿気の多い梅雨や夏場には注意が必要です。マットレスを風通しの良い場所に立てかけたり、布団乾燥機を使って乾燥させたりしましょう。
また、髪の毛や皮脂等の汚れがマットレスに蓄積すると、それを栄養源としてダニが増えます。マットレスカバーやシーツは定期的に取り外して洗濯することも忘れてはいけません。
ウレタンマットレスのダニ退治の方法
ウレタンマットレスはダニが繁殖し難い特性を持っていますが、完全に防げるわけではありません。そのため、定期的なダニ退治は欠かせません。ダニ退治には下記の方法があります。
- 中材を取り出してカバーを洗う
- 布団乾燥機を使う
- ダニ退治スプレーを使う
- 専門業者に依頼する
中材を取り出してカバーを洗う
ウレタンマットレスのダニ退治で最も手軽な方法は、カバーの洗濯です。ダニは高温に弱く、50度以上の温度で30分程度加熱することでほとんどが死滅するといわれています。
マットレスから外したカバーを高温のお湯で洗ったり、洗濯後に乾燥機にかけると良いでしょう。温水での洗濯や乾燥機の使用が難しい場合は、アイロンをかけるのも効果的です。
布団乾燥機を使う
カバーを外せないタイプのウレタンマットレスや、中材のダニを退治したい場合は、布団乾燥機を使います。布団乾燥機の「ダニ対策モード」は、ダニを死滅させる温度と時間を自動で調節してくれます。「ダニ対策モード」がない場合はできるだけ高温で1時間以上使用するようにします。
布団乾燥機を変える前に部屋を暗くして1時間ほど放置し、ダニを表面に誘い出します。その後、布団乾燥機を両面それぞれにかけ、最後に掃除機で死骸やフンを吸い取ります。
ダニ退治スプレーを使う
ダニ退治スプレーの使用も有効です。殺ダニ成分配合のスプレーを、マットレス全体に均一に吹きかけ、薬剤が乾燥したら掃除機でダニの死骸を吸い取ります。これで簡単にダニを駆除できます。ダニを死滅させるためにはマットレス全体に噴霧することが重要で、縫い目や角にもしっかりと吹き付けます。
ただし、スプレーの使用量や使用方法は製品によって異なります。化学物質が含まれていることもあるので、用法用量を必ず確認して、安全に使用することが大切です。
専門業者に依頼する
自分でダニ退治をするのが難しい場合やダニ退治を徹底的に行いたい場合は、専門のクリーニング業者に依頼するのも方法の一つです。プロの技術で、マットレス丸ごとダニ退治してもらえます。確実にダニを駆除できるため、特にダニアレルギーのある人や、小さなお子さまがいる家庭におすすめです。
料金は業者によって異なりますが、1万〜2万円程度が相場です。ただし、すべての業者がウレタンマットレスの取り扱いをしているわけではないので、依頼前に確認しておくことが大切です。
ウレタンマットレスのメリット
ダニ対策以外にもウレタンマットレスには以下のメリットが考えられます。
- 軽量で持ち運びしやすい
- 体にフィットし体圧分散できる
- 種類が豊富に揃っている
軽量で持ち運びしやすい
ウレタンマットレスは、ものにもよりますがスプリングマットレス等に比べてとても軽量です。女性や高齢者でも簡単に持ち上げられるため、掃除や模様替え等でマットレスを動かしたいときに、楽に移動できます。
湿度対策のために壁に立てかける、除湿シートを交換するといった日常的なメンテナンスも容易に行えます。また、コンパクトに折りたためるタイプは、収納場所に困ることもありません。
体にフィットし体圧分散できる
ウレタンフォームは様々な種類があり、やわらかいものでは体にフィットし体重を広い面で受け止めてくれるので、体圧分散に優れているマットレスが多く存在します。 体圧分散が優れていると体の一部に高い圧力の負担がかからず、快適な寝心地が得られます。
種類が豊富に揃っている
「高反発」「低反発」をはじめ、ウレタンマットレスには様々な種類があります。かたさや厚みのバリエーションが豊富で、それぞれ特性が異なるため、自分の好みや体質に合わせて選べるのがメリットです。
価格帯も幅広いため、予算に応じて選ぶことができます。学生から家族、シニア層まで、幅広い層に対応するマットレスがあるのは大きなメリットです。
ウレタンマットレスのデメリット
メリットが多いウレタンマットレスですが、以下のようなデメリットがあると言われています。
- 通気性が悪い場合がある
- 安価なものは耐久性に劣る場合がある
通気性が悪い場合がある
ウレタンは密度の高い素材であり、空気の流れが制限されるため、湿気がこもりやすくなります。特に高密度のウレタンマットレスの場合、内部の空気の通り道が少なく通気性が悪いことがあります。
湿気の多い夏場は蒸れて寝苦しく感じるかもしれません。通気性が悪いと、マットレス内部に湿気が溜まりやすく、カビやダニの繁殖を助長する可能性があります。
ただし、最近は通気性を改善したタイプのウレタンマットレスも増えてきました。素材の組み合わせを工夫したり、通気孔を設けたりすることで、ムレを軽減しています。
安価なものは耐久性に劣る場合がある
スプリングマットレスの寿命が10年ほどであるのに対し、ウレタンフォームの寿命は商品により様々です。
高品質な製品は7~10年使用できる反面、安価低密度の製品は1~2年で劣化してしまうものもあります。ウレタンは一度へたると元の形状に戻ることが難しく、寝心地が悪化するだけでなく、体のサポート力も低下します。
ウレタンマットレスの寿命はいつ?買い替えるタイミング
ウレタンフォームのマットレスの寿命は商品により様々です。高品質な製品は7~10年使用できる反面、安価低密度の製品は1~2年で劣化してしまうものもあります。
ウレタンマットレスが以下のポイントに当てはまったら買い替えを検討しましょう。
- マットレスがへこんだまま元に戻らない
- カビが発生している
- 汗や皮脂等の臭いが取れない
マットレスがへこんだまま元に戻らない
マットレスがへこんだまま元に戻らない状態は、買い替えの重要なサインです。これは、ウレタン素材の復元力が低下し、圧力を受けた部分が元の形状に戻らないことを意味します。
たとえ高復元率のマットレスでも、長期間使用していると徐々に劣化し、へこみが残るようになります。定期的にマットレスの状態をチェックし、へこみが目立つ場合は買い替えを検討するのが良いでしょう。
カビが発生している
カビが発生しているマットレスを使用し続けることは、カビ胞子を吸い込むことによるアレルギーや呼吸器疾患等の健康リスクが高まるため、速やかに買い替える必要があります。
カビは湿気の多い環境で繁殖しやすく、通気性の悪いウレタンマットレスでは注意が必要です。日常的にカビ対策をし、それでもカビが広がってきたときは、早めの買い替えを検討しましょう。
汗や皮脂等の臭いが取れない
使用するうちにウレタンマットレス内部に汗や皮脂が染み込み、独特の臭いが発生することがあります。臭いが取れなくなると、寝心地が不快になりますし、衛生面でも好ましくありません。買い替えを検討するタイミングといえるでしょう。
臭いを防ぎマットレスを長く使用するためには、カバーを定期的に洗濯したり、マットレスプロテクターを使用したりして、マットレスに汗や皮脂が直接つかないようにします。臭いが発生する前に対策をとることが大切です。
まとめ
ウレタンマットレスは多種多様な製品が存在し、体圧分散性に優れるものや軽量なものなど用途に合ったものを選択できます。ダニ対策にも一定の効果が期待できます。しかし、適切な使用とメンテナンスが不可欠です。
ウレタン素材自体はダニの生息に適さないものの、湿気や汚れを放置するとダニやカビが繁殖するリスクがあります。定期的な清掃や乾燥、カバーの洗濯等のケアを怠らないようにしましょう。
素材によっては湿気がこもりやすく、へたりが早いものもあります。マットレスの状態を定期的にチェックし、へこみやカビ、臭い等の劣化サインを見逃さないことが大切です。
参考URL
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https://nell.life/wenell/2551/
https://kaimin-times.com/blog/high-resilience-foam-mattress-dust-mites-13332
https://www.emma-sleep-japan.com/blogs/mattress/urethane
https://safely.co.jp/pv/pest/tick-category/useful/tick-urethane-mattress/
https://koala.com/ja-jp/blog/bedding/mattress-mite/
https://www.bedstyle.jp/media/choose/%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%AE%E3%81%8D%E3%81%BB%E3%82%93/39019
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000046684.html
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https://koala.com/ja-jp/blog/bedding/mattress-span/
https://zinus.jp/blogs/sleep/how-many-years-does-a-mattress
https://www.emoor.jp/em/column/20230308/
https://ec.midori-anzen.com/shop/contents2/kasui.aspx