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今使っている枕だとなんとなくしっかり眠れていない、余計に疲れてしまう気がする等、枕選びに悩みを抱えている人は意外に多いです。そこで、「枕を使わずに寝た方が良いのでは?」「どうしたらぐっすり眠れるの?」と疑問をもつ人もいるのではないでしょうか。
では実際に枕なしで寝るとどのような影響があるのでしょうか。この記事では、枕を使わないメリット・デメリットなどを解説していきます。また、使っている枕が合わないと感じている人の解決策となる枕選びのポイントも紹介します。
枕なしで寝るとどうなる?

枕なしで寝ることは、現在使用している枕が高すぎる等、自分に合っていない場合には良い選択肢となる可能性があります。高さのある枕を使うと、頭が持ち上がり気道がふさがれて息苦しさを感じることがあるため、枕なしで寝るほうが楽だという方もいるかもしれません。
枕なしで寝ることにはさまざまな見解があります。実際に、枕なしで寝た方が自然に快適に眠れる人もいますが、枕なしで寝ることは体に負担をかける可能性も否定できません。
健康や睡眠の質への影響が大きいため、枕なしで寝るかどうかは慎重に決めましょう。理想的には、自分に合った枕を選んで使用することが健康のためにも睡眠の質を向上するためにも望ましいでしょう。
枕を使わないで寝るメリット

自分に合わない枕を使い続けるよりは良いかもしれませんが、基本的に、枕を使わないで寝るメリットはないと考えられます。
枕を使わないことで、いびきが起きにくくなったように感じたり、寝返りが打ちやすくなったりする場合は、今ご使用の枕が体に合っていないので枕を見直すことをお勧めします。
枕を使わないで寝るデメリット

枕なしで寝ることは、基本的にはあまりおすすめできません。枕なしで寝ることで下記のようなデメリットが生じる可能性があります。
- 首や肩に負担がかかる
- 寝違えるリスクが高まる
- 睡眠の質が低下する可能性
こうしたデメリットが考えられるため、枕なしで寝るのは良くないとされており、適切な枕を使用することが推奨されます。以下に、枕なしで寝ることのデメリットを詳しく説明します。
首や肩に負担がかかる
枕なしで寝ると、頭の位置が低くなりすぎて首や肩に負担がかかる可能性があります。この状態が続くと、首や肩の不快感を引き起こすかもしれません。特に、側臥位(横向き)で寝る場合、首が下がった状態になりやすいでしょう。
また、枕なしで寝ることで、寝返りも打ちづらくなり、同じ姿勢が長時間続いてしまいます。
寝違えるリスクが高まる
枕なしで寝ると、首が不自然な位置に曲げられた状態になりやすく、寝違えるリスクが高まります。首が不自然な方向に曲がっている状態が長時間続くことで起きやすく、無理に動かそうとすると激しい痛みを伴います。
寝違えは一度起こると数日間痛みが続くこともあり、日常生活に大きな影響があります。適切な枕を使用することで、寝違えを防げるかもしれません。
睡眠の質が低下する可能性
枕は、頭や首を適切な位置に保ち、リラックスした状態で眠るために重要な役割を果たしています。枕なしで寝ると体が不自然な姿勢となったり寝返りが打ちにくくなる場合があり、睡眠の質が低下する可能性が考えられます。
枕の必要性は?睡眠効果との関係

枕は、睡眠の質に影響し、頭や首を適切にサポートするだけでなく、脊椎の自然なカーブを維持するために重要な役割を果たしていると言われています。自分に合った枕を使用することで、快適な睡眠環境を作り出し、良質な深い睡眠を得ることができるでしょう。
逆に、合わない枕を使用すると、睡眠の質が低下し、疲労感や体の不調につながる可能性があります。そのため、自分に合った枕を選ぶことが、睡眠の質を向上させるためには重要です。
自分に合う枕を選ぶときのポイント
より質の高い睡眠をとるには、自分にぴったり合う高さの枕を使うことが重要です。適切な枕の高さは体型によって異なりますが、理想的な高さは、自然に立った姿勢を、そのまま横になった状態で保てる高さと言われています。首・肩・後頭部を支えてくれる高さの枕が、自分にぴったりの枕だと言えます。
なお、枕選びの際には、枕の高さに加えて下記の3つのポイントもチェックしましょう。
- 仰向けと横向きで快適な高さは異なる
- 素材の質感で選ぶ
- マットレスとの組み合わせも重要
以下に、枕選びのポイントを詳しく説明します。
仰向けと横向きで快適な高さは異なる
仰向け、横向き、うつ伏せ等、ご自身の寝姿勢に合わせて枕を選ぶことが重要です。人間の体は肩幅があるので、仰向けより横向き寝の方が頭を支えるための高さが必要になります。

仰向けを重視する場合、首や頭を自然な位置に保ち、首の自然なカーブをサポートできる、やや低めの枕が適しています。

横向きを重視する場合、首から背骨がまっすぐ水平になるように肩幅分の高さを支えられる「やや高めの枕」が適しています。
【うつぶせ寝】
首や腰への負担や呼吸のしやすさを考慮すると、できるだけ避けた方が良い寝姿勢です。
好みの寝心地に合った素材で選ぶ
枕の素材によって、寝心地が大きく異なります。主な素材の特徴は以下の通りです。
- 低反発ウレタンフォーム:首や頭に優しくフィットし、圧迫感を感じにくい素材です。
- 高反発ウレタンフォーム:しっかりと頭を支え、頭部の安定感があります。
- 高反発網状素材:通気性に優れ、水洗いできる素材です。
- 羽毛:軽くてふっくらとした感触で、通気性も良い素材です。
- そば殻:通気性と吸湿性に優れており、夏場におすすめです。
- ビーズ:微細なビーズが体にフィットし、快適な寝心地が得られる素材です。
マットレスとの組み合わせも重要
自分に合う枕が見つからない、お店で試して良いと思ったけど、家で使うとやっぱり合わない・・・と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。それは、マットレスと枕の組み合わせが影響しているかもしれません。
同じ枕でもやわらかいマットレスと組み合わせて使用すると、マットレスに体が沈み込むので枕が高く感じます。反対に、硬めのマットレスでは体の沈み込みが少ないので、枕は低く感じます。
また、例えば人間の体は立位で壁に背中を付けた時の壁と頭の隙間より、同じように横向きで肩を付けた時の隙間の方が広くなります。そのため、仰向けより横向きのほうが頭を支える高さはおよそ10cm前後高くなります。この違いを枕だけで調整することはすごく難しいです。
この問題を解決するためには、横向きになったときに肩が沈み込むマットレスを選ぶと、仰向けに適した低めの枕でも横向きで快適に寝ることができるかもしれません。まくら選びに悩んでいる人は、ぜひマットレスも一緒に検討してみてください。
まとめ
枕なしで寝ることは、自分に合っていない枕を使用している人にとっては、合わない枕を使用しているよりはメリットがあるかもしれませんが、首や肩に負担がかかる可能性があったり、睡眠の質が低下したりするかもしれないといったデメリットも存在します。
適切な枕を使用することで、これらのデメリットを回避し、良質な睡眠を得られる可能性があります。自分に合った枕を選ぶ際には、寝姿勢や体型、好みのかたさ等のポイントを考慮することが重要です。適切な枕やマットレスを選ぶことで睡眠環境を整え、日々の生活の質を向上させましょう。